歌舞伎の数ある演目のうちよく演じられるのは100種類ほどだといわれています。
ではそれほどたくさんの演目の舞台稽古は、どのようにおこなわれているのでしょうか?
人気狂言ほど繰り返し上演されますから、先輩や親が演じているのを観ていたり、
過去に演じたことがあるという場合がほとんどのようで、自然と型や台詞も覚えてしまうようです。
そのため歌舞伎の舞台稽古は平均して4、5日程度だそうです。意外と短いですね。
演目と配役が決まると、まず出演俳優や裏方など関係者が一堂に集まり、
「顔寄せ」と呼ばれる台本の読み合わせを行います。
そのあと立ち稽古と呼ばれる、実際の動きを加えた稽古に二日間ほど費やします。
少ないときは一回しか行わないときもあるそうです。
そして本番さながらのリハーサルを稽古場で一回、実際の舞台上で一回行います。
これで終了です。
「えっ、そんな少ない回数で大丈夫なの?」と思われるかもしれません。
事実、開演初日はまだ完全に舞台が仕上がっていないのを見越した観客が集中するので、
初日のチケットはあっという間に売り切れます。
まだ完成しきっていない舞台が、日を追うごとに成長し進化して行くのを見守るという、
歌舞伎の楽しみ方もあるようです。
前のページ:立ち役と女形
次のページ:リンク集・相互リンクについて