歌舞伎には立役という男性を演じる役者さんと、女形と呼ばれる女性を演じる役者さんが
いることはご存じだと思います。
どうやって立役と女形を分けているのか、疑問に思われたことはありませんか?
立役になるか女形になるかは、その役者さんの体型や素質、
向き不向きによって決めるそうで、たいていは役者さんが自分の意志で決めます。
またどちらかを専門にやらなくてはいけないという決まりもなく、
立役も女形もこなせる役者さんもいます。
尾上菊五郎さん、中村勘三郎さんなどはその典型です。
立役の代表的存在といえば市川團十郎さん、市川海老蔵さん。
女性役だけを演じる「真女形」が板東玉三郎さんなどです。
例外もあります。
例えば歌舞伎のストーリーの中には、悪役の女性もたくさん存在しますよね。
強くふてぶてしく悪賢い女性の役は、美貌が売り物の女形の役者さんには演じることは困難。
こういった役は、立役の役者さんが演じます。
逆に弁天小僧などの、女装をした美少年のような役どころは女形が演じます。
常に控えめな演技を要求される女形にとって、このようなすっきりと啖呵を切れる役は、
演じていてとても楽しいのだとか。
ですから、女形の役者さんに弁天小僧のような役はとても人気があるんです。