十八代目を襲名したばかりの中村勘三郎さんは、非常に多彩な芸風で知られる花形役者さんです。
オールマイティで華があって、しかも愛嬌たっぷりといった印象です。
立ち役はもちろん、最近は少なくなりましたが女形もこなせますし、
重厚な役から軽妙な役まで、自由自在に演じ分ける器用さを持っています。
歌舞伎をもっと広めていきたいという想いのもと、海外のニューヨークで積極的に公演し、
セリフに英語を取り入れるなどの試みを取り入れています。
また、歌舞伎座や新橋演舞場のような大きな劇場だけでなく、
地方の芝居小屋で演じることにも熱心で、四国の金丸座で公演される
「こんぴら歌舞伎」にも参加しています。
プライベートでも趣味の幅が広いことで有名で、大のメジャーリーグファンとして知られています。
ゲーム好きな一面もあり、よく息子さんたちと対戦するそうです。
最近のインタビューでは、
「梨園の出身者以外の人にも、歌舞伎役者の門戸を開きたい」と語ることが多くなりました。
襲名制度があたりまえとなっている歌舞伎界では、名のある家に生まれない限り
大きな役をまかせてもらえることは、ほとんどありません。
しかしそれを歌舞伎界の悪い因習だとして、
勘三郎さんは才能がある人なら誰でも主役を演じられるようにしていきたいと願っています。