五代目坂東玉三郎は、現在の歌舞伎を語るうえで欠かせない人といってよいでしょう。
歌舞伎になじみのない方でも、名前は聞いたことがあると思います。
高度な美意識のもとに、大作はもちろん新作にも意欲的に取り組んでいる役者さんです。
また最近では後継者を育てることにも熱心です。
徹底したプロ意識をもち、彼はその日の出演が終わると、どこにも寄り道せずまっすぐ帰宅し、
マッサージを受けて明日の舞台に備えるといいます。
声の調子をととのえるため、人と話すことも避けるそうです。
身体能力も高く、高度な技巧を駆使した踊りは日本だけでなく世界中から注目され、
スイスの映画監督であるダニエル・シュミットや世界的チェリストのヨー・ヨー・マとも
共演し絶賛されています。
つい最近では中国で、京劇をベースにした舞踊劇にチャレンジし、
中国語のセリフにも挑戦して高く評価されました。
彼は身長173センチと、女形としてはかなり長身です。
鬘をつけると190センチ近くになるため、デビュー当初は舞台に上がっただけで、
客席から笑いが起きたといいます。
体を小さく、華奢に見せるために研究を重ねた甲斐あって、今では舞台に登場しただけで
拍手が起こるほどの美しさと存在感を誇ります。