歌舞伎十八番の筆頭演目『助六』。
江戸時代(天保)に市川團十郎が七代目市川團十郎が、初代・二代目・四代目の團十郎が
それぞれ得意としていた荒事の演目18種を選んでこれを「歌舞伎十八番」としました。
意地の悪い金持ちの老人「意休」は、吉原の人気遊女「揚巻」に毎日のようにしつこく
迫りますが、尊大な態度に揚巻は辟易。
それもそのはず、揚巻にはすてきなボーイフレンド、助六がいるのです。
今日も遊郭にあらわれた意休をあしらう揚巻。
そこに、満を持して助六が蛇の目傘を手にさっそうと登場します。
人気者の助六に、遊女たちは自分の吸い付けキセルをこぞって差し出します。
遊女が自分のキセルをほかの人に吸わせるのは好意のあらわれで、つまり間接キスです。
もてもての助六は一本も吸い付けキセルをもらえない意休をからかいます。
意休をそそのかして、刀を抜かせたいようです。
助六は意休以外にも、刀を持ったお侍と見ればかたっぱしからケンカを売ります。
これには意味があり、助六は実は曽我五郎という少年で、紛失した実家の名刀を探しているのです。
争いを起こしては相手の刀をチェックする助六に、彼の実の兄、曽我十郎も加勢します。
しかし、それを実の母に見とがめられ、さすがの助六も母親には勝てず、
争いごとをおこさないように、紙の着物を着させられます。
乱暴に動けばすぐに破れてしまう紙の着物を着て急におとなしくなった助六を、
意休が仕返しとばかりに痛めつけはじめます。
調子に乗って刀を抜いた意休、その刀は助六がずっと探していた実家の名刀でした。
このあと、意休を倒して刀を奪い返す場面に続きます。
助六は若くりりしい男伊達、揚巻は女形の中でも大役の一つに数えられる役柄で、
遊郭をバックにした華やかな舞台は非常に人気があり、毎年のように上演される人気作です。
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