身代わり座禅

重厚な時代物のあとに、息抜きとしてよく上演される30分ほどの短い楽しいお芝居です。

身代わり座禅のあらすじ

主人公、山蔭右京は性格がキツイうえに見た目も不細工な女房がいます。

よそに花子という愛人ができましたが、女房の監視が厳しくてなかなか会いに行けません。

そこで、自分の部下の太郎冠者を身代わりにする方法を思いつきます。

自分は離れの小屋で一晩中座禅をするので、座禅中は絶対に小屋に入ってくるなと女房に

言い、太郎冠者に身代わりをさせて自分は家をこっそりと抜け出します。


いくら上司の頼みとはいえ、右京の女房がこわいのは太郎冠者も同じ。

必死でいやだと言いますが断れるはずもなく、

泣く泣く着物を頭からかぶって右京の身代わりをつとめます。

そこにやってきたのが右京の女房です。

夫から離れたくない彼女は、お茶とお菓子の差し入れにきたといって

なんとか夫の顔を一目見ようと着物をとろうとします。

抵抗しますが結局太郎冠者はおそろしさのあまり抗えず、

本当のことをすべて話してしまうのです。


嫉妬に狂った女房は太郎冠者を追い出し、代わりに自分が着物をかぶって右京の帰りを待ちます。

明け方戻ってきた右京は、着物をかぶっているのがてっきり太郎冠者だと思い込んで、

その夜の甘い思い出を語り始めます。

さんざん愛人ののろけ話をしたあと、着物をとってみるといたのは女房...。

腰が抜けたように逃げだそうとする右京を女房が鬼の形相で追いかけて、幕が閉じます。

難しいことをいっさい考えず、純粋なコメディとして楽しめる一作です。

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