京都の南座や四国のこんぴら歌舞伎など、歌舞伎の興行は全国各地でおこなわれています。
でも、一年を通して毎月公演をおこなっているのは、唯一歌舞伎座だけなんです。
歌舞伎座は月ごとに異なる演目を上演します。ひと月にたいてい二十五日間、
一日の休みもなくおこなわれます。
しかも、昼の部と夜の部の二部構成であることがほとんどです。
まれに、三部構成になることも。
昼の部は午前十一時に開演し、午後四時ごろ終演。
夜の部はそのあと、午後四時半ごろから開演し、夜の九時前後に終演します。
さらに、一つの長い演目を最初から最後までおこなう「通し狂言」は少なく、
三つぐらいの演目をおこなうことが多いです。
映画でいうと三本立てのような感じです。
たとえばある日の昼の部の構成は...。
「忠臣蔵の『六段目』、短めの舞踊物の『藤娘』、最後に『弁天小僧』の二幕目第一場」の三つで、
時間にしてそれぞれ一時間強ずつ。
全部観ると四時間ほどかかる計算になります。
これは観ているほうも体力勝負、ということで、歌舞伎座は『幕間』と呼ばれる
休憩時間があいだに入ります。
ごはんどきには四十分ほどの幕間があるので、そこで昼食や夕食をとりましょう。
ふだんテレビで見ている花形役者さんが目の前で観られますし、音楽、照明、大道具など、
一つの舞台のために裏では七十人近い人たちが働いています。
なんとも贅沢ですよね。
長時間座席に座っているのは少し大変かもしれませんが、
それだけの価値は十分あります!
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